お中元の今昔からわかる現状について

昔は職場の上司や日頃お世話になっている人に、お中元を贈る文化がありました。

最近は、しない人とも増えていますが、そもそもどのような起源があって、いつ頃からそのような習慣が根付いたのでしょうか?

お中元を贈ることで親交を深めていく

まず7月15日とは、三元と呼ばれる年中行事の1つで、1月15日が上元、7月15日が中元、そして10月15日が下元とされています。
ではこの日は何をする日なのかというと、贖罪をする日なのです。

今まで犯した罪を償う日として、庭で焚き火をする行事でした。

また昔は7月13~16日はお盆の行事も行われていました。

お盆と中元の行事が重なってしまうため、それが1つにまとまって、室町時代の頃になると今生きている事を喜ぶ、無事である事を祝う日に変化していきます。

そして、親戚や知人同士で、親交を深めてお互いの無事を喜ぶ行事になっていったのです。

ですが、親戚や知人が多いと、1日で直接家に出向いて挨拶をする事が難しくなってきたために、挨拶の代わりに贈り物をする習慣に変化していったのです。

江戸時代の頃も今と同じように、お世話になった相手にそうめんやうどんを贈り合っていたそうです。

年中行事の起源が無視されていくお中元事情

以前と比べてお世話になった人に贈らない人も増え、30年前の3割程度の水準になっています。
なぜ年中行事が行われなくなったのか?というと、贈り物=賄賂と考えられるようになったためです。

贈り物が豪華な部下と何も贈ってこない部下の昇給に違いが出てしまうと、それこそ問題視されてしまいます。

また会社でも個人情報の管理が強化された事で、住所が分からないから贈りようがないというケースも増えています。

他にもお金がかかるからと不景気に大幅に減少してしまったり、専業主婦が減り、贈り物をする手間暇がかけられなくなったなど、色々な社会構造の変化により、行う人が大幅に減少していると言えます。

ただ、本来の年中行事の起源が無視されて、義理や見栄だけで行われていたのでは意味がありません。

負担に感じるだけの年中行事であれば、廃止されていくべきですし、お世話になった親戚や知人に日頃の感謝を込めてという意味で相手が喜ぶものを選んで贈るのであれば、習慣として続けても問題ないでしょう。